ジャルディニエ・キリクイの庭しごと

神奈川で庭づくり・庭の手入れをしているキリクイのブログです。

レンガとレンガチップ (横浜市Y様邸)

庭のリフォーム工事のご紹介です。

以前は白い玉砂利と御影石のピンコロで構成され落ち着いた雰囲気のスペースでしたが、レンガとレンガチップを使用することで明るく優しい印象の空間に変わりました。

レンガ積みの花壇

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アプローチのちょっとしたスペースにある花壇。
花壇枠として並べてあった御影石のピンコロを撤去し、レンガで新しく作り直しました。

すでにそこにあった量水器は動かさず、花壇のラインを曲線にしておさめました。

レンガの目地をご覧いただきたいのですが、これはモルタルではありません。
通常、レンガを積むときには、セメントと砂と水を混ぜて練ったモルタルを使います。でも、ここでは、酸化マグネシウムを主成分にした土固め材と砂を混ぜたもの「酸化マグネシウムモルタル(仮称)」を使用しています。

 

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酸化マグネシウム土壌固化材は、土を固める舗装材として販売されているものです。でも、万里の長城の目地材の主成分が酸化マグネシウムだと聞いて、研究を重ね(というほどのものでもない)、レンガ積みにも応用することにしました。

セメントモルタルほどの強度は出ませんが、低い花壇であれば問題はないでしょう。
実験したところでは、簡単にレンガから酸化マグネシウムモルタルをはがすことができるので、レンガの再利用が容易になります。何らかの理由で花壇を解体することになっても、レンガを捨てずに別の場所で使うことができます。

 

レンガチップと砂利地盤安定資材

花壇の周囲にはレンガチップを敷いたのですが、ここは毎日歩き、自転車も出入りする場所。そのままレンガチップを敷いたのでは、ちょっと使いにくいかもしれません。

そこで、砂利などが散らばらず轍もできにくくなる砂利地盤安定資材(商品名:グランドグリッド)を使うことにしました。一つ一つの枠の中にレンガチップが収まることで、安定した舗装になります。

 

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小道の庭

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園路のレンガ敷きの目地も、花台のレンガ積み目地も、酸化マグネシウムモルタル(左手の高さのあるレンガ積みはセメントモルタルを使っています)。
園路脇のレンガチップは、見た目を良くするだけでなく、雑草を抑える役割もあります。

通路のようなちょっとしたスペースでも、工夫次第で庭として活用することができます。

 

 

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