ジャルディニエ・キリクイの庭しごと

神奈川で庭づくり・庭の手入れをしている小さな会社、キリクイのブログです。

コピシングについて

英国のガーデニングテクニック ガーデニングに「コピシング」という技術があります。地面に近いところまで枝(幹)を切り戻すことで、英語のつづりは、“coppicing”。イギリス人のガーデナーの方が紹介して以来、日本でも広く知られるようになりました。 樹木…

赤いモルタルの秘密 (dialogue#2)

堀池 Kirikuiの新しい工法、「瓦砂 × 酸化マグネシウムモルタル工法」についてお話をしましょう。 佐藤 いつからそんな名前になったんですか? 堀池 じゃあ、(仮)ということで。「瓦砂」のことはとりあえず置いておいて、まずは「酸化マグネシウムモルタル」…

庭の手入れ料金にについて (dialogue#1)

料金体系はメッセージ 堀池 今日は、植木屋さんの料金について聞きたいと思うんですけど、佐藤さんのところは、職人1人いくらというやり方ですよね? 佐藤 ええ、そうです。いわゆる人工(にんく)制という料金体系です。 堀池 でも、最近の流行りは、庭木1…

多胡の園路 (2016年施工)

玄関アプローチのリフォーム工事のご紹介です。 既存のコンクリート舗装の上に石を敷き、玄関までのスロープを改修しました。使った石は多胡石という普段見る機会の少ない石です。 多胡石を使うに至った経緯や今回初めて導入した新しい施工法の感想などを、…

ハロウィンの寄せ植え

ハロウィン! 田園都市線・中央林間駅前のプランターの植え替えをしました。 今回のテーマはハロウィン。 グリーンやまとプロジェクトについて そもそも、このプランターの植え込み作業ですが、「グリーンやまとプロジェクト」の活動の一環として行なってい…

環縄の庭・南庭(2015年施工)

池を掘る 今回ご紹介するのは、小さな池をつくるというアイデアを核にデザインした庭です。 庭に水があるのとないのとでは大きな違いが生まれます。水があることで、生命の気配が強く感じられる庭になります。手入れの手間はそれなりにかかるので、全ての方…

奏森の庭(2012年施工)

初回プランの概要 奥行きがそれほどない敷地に庭をつくる場合、植栽は敷地に沿って帯状に設けるのが普通です。 今回ご紹介する庭も奥行き3~4mほどで、横に長い敷地形状。その条件に加えて、リビング前のウッドデッキ、立って作業できる水道設備、庭を歩く…

「ジャルディニエ」という職業

庭師か植木屋か造園家か 独立してこの仕事を始めてからずっと、自分の肩書きを何にするか決めかねていました。 「植木屋さん」は親しみやすくていいのですが、庭をデザインする仕事のイメージがない。「造園家」や「ガーデンデザイナー」は庭を作る人であっ…

庭師のいる生活

庭師のサービス業化 庭師は、庭にかかわる様々な仕事をこなす職人です。 昔のお屋敷には必ず出入りの庭師がいて、植木の手入れはもちろん、木の移植、竹垣の作り替え、肥料やりなど、一年中庭仕事をしながら、施主と固い信頼関係で結ばれていました。現代の…

雑草とのつきあいかた

「雑草」の定義 雑草の定義はいろいろあると思いますが、深夜のテレビ番組で紹介されて有名になった(?)のが、アメリカ雑草学会(WSSA)による定義です。 雑草とは、「人類の活動と幸福・繁栄に対して,これに逆らったりこれを妨害した りするすべての植物…

料理について

料理してます 現場のない日は、なるべく台所に立つようにしています。料理をしているときは、そのことに集中するので、仕事も忘れられ(別に仕事が嫌なわけではないですけど)、ストレス解消になります。それに何より、妻がゴキゲンであることは良い仕事をす…

「時間」について

もっと速く! 「時間」というものは過去から未来に向かって一定の速度で流れていると僕らは考えていますが、それは人間の思考が生み出した概念であって、たとえば都会を離れて自然のど真ん中で過ごしてみれば、それとは違う「時間」の流れを実感することがで…

レンガとレンガチップ (横浜市Y様邸)

庭のリフォーム工事のご紹介です。 以前は白い玉砂利と御影石のピンコロで構成され落ち着いた雰囲気のスペースでしたが、レンガとレンガチップを使用することで明るく優しい印象の空間に変わりました。 レンガ積みの花壇 アプローチのちょっとしたスペースに…

市中の聖域

庭は流れる 庭というものは、常に変化しています。草木は成長し、花を咲かせ、葉を落とします。光や風が同じ状態に留まっていることはもちろんあり得ません。それでも、庭は庭で、まったく別のものになってしまうことはありません。 鴨長明はこれを「ゆく川…

庭師を志した理由① ——造園の世界へ

子どものころの夢は覚えていません。聞かれれば「プロ野球選手」と答えるようにしていましたが、なれるなんて全然思っていませんでした。庭師なんて存在すら知りませんでした。 大学4年生の就職活動 職業についての明確な目標があって大学に入ったわけでは…

お気に入りの風景

あなたのお気に入りの風景は? 誰しもお気に入りの風景というものがあると思います。幼いころに見た故郷の景色だったり、いつか旅先で見た景色だったり。目を閉じてその風景を思い浮かべるだけで、緊張がほぐれ、体の奥からポジティブなエネルギーが満ちてく…

植木屋へのお茶出しについて

お茶を出すべきか 地方によって違いはあると思いますが、庭師(植木屋)は10時・12時・15時に休憩をとります。このときにお茶を出すべきかどうかという話なんですが、最近は「お茶は出さなくて結構です」とホームページなどに明記しているところが多くなって…

庭師とは何者か

成人しても幼名を名乗る人々 江戸時代までは、幼名をつける習慣がありました。成人するまでは、幼名を名乗ります。「~丸」というのが幼名の典型で、たとえば源義経は幼名を牛若丸といいました。 中世の時代、牛車を扱う牛飼いは大人であるにもかかわらず「…